タニ トモヒロ
バリトン
武蔵野音楽大学卒業、同大学大学院修了。1995年渡伊、第7回(財)江副育英会オペラ奨学生としてミラノ音楽院に学ぶ。第4回ピストイア・コンクール・オペラ部門第1位(イタリア)。第5回リニャーノ国際声楽コンクール第2位(イタリア)。第35回日伊声楽コンコルソ第1位。第68回日本音楽コンクール声楽部門オペラ第1位、併せて特別賞受賞。他、受賞歴多数。1995年、研鑽の傍らスロヴェニアのマリボール国立歌劇場で「ランメルモールのルチア」エンリーコ役、「セヴィリアの理髪師」フィガロ役に出演。ミラノ、ピストイアなどイタリア各地でも「セヴィリアの理髪師」「愛の妙薬」「ドン・パスクアーレ」「椿姫」「ラ・ボエーム」等に、いずれも主要役で出演し好評を博した。
日本では1999年、藤原歌劇団に「ラ・ボエーム」ショナール役で本格的オペラデビュー。2002年に「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」のドビニー役を経て、2003年にはジェルモン役に抜擢され絶賛を博し、その後も「ロメオとジュリエット」「ランスへの旅」「ルチア」「セヴィリャの理髪師」等に出演し、いずれも好評を博す。新国立劇場では2000年、ヴェルディ「リゴレット」マルッロ役でデビューし、2002年「ランメルモールのルチア」エンリーコ、「イル・トロヴァトーレ」ルーナ伯爵役と大役で好評を博し、その後も「ラ・ボエーム」「トスカ」「椿姫」「カルメン」「黒船」「夕鶴」等出演が続いている。その他、NHKニューイヤーオペラコンサート、マーラー「交響曲第8番」、ブルックナー「ミサ曲第3番」、ベートーヴェン「第九」等、各種のコンサートのソリストとしても活躍している。
平成12年 三重県平成文化賞特別賞受賞。
藤原歌劇団団員、武蔵野音楽大学講師、東京藝術大学講師。